多汗症とワキガの違い｜脇汗が大量に出る場合はワキガ？

脇汗で悩んでいるみなさんは、多汗症=ワキガだと思っていられる方も少なくないようです。確かに、ワキの下に汗をかきやすいと、自分が臭っているんじゃないか不安になってしまうことはあります。

しかし、ワキに大量の汗をかくことと、ワキガは全く異なる症状なのです。また、ワキの汗の量が多くても、暑い時に汗をかいているだけであれば、多汗症ではありません。

また、多汗症は、ワキガとは汗の質が異なるため、汗自体がにおうことはありません。

汗かきと多汗症の違いとは？

汗かきと多汗症を比べた場合、どちらも同じものかと思われるかたもいらっしゃるかもしれません。

汗かきの人というのは、多くの人が汗をかいてしまうような条件下にあって、他の人よりもたくさんの汗をかいてしまうことです。例えば暑い日に人より多くの汗をかいてしまう場合などです。

それに対して多汗症の人は、汗をかくような条件が何も見当たらなくても常に汗をかいてしまうのです。例えば自分の部屋にいるような、本来はリラックスできる環境に置かれた状態であってもワキの下などにびっしょりになるほどの汗をかいてしまう場合です。

寒暖にかかわらず、1日中わきの下が濡れているということになると、多汗症の可能性があります。また、緊張した時だけ、わきに大量の汗をかく場合、その量が多すぎると多汗症の可能性はあります。

ワキガの人が多汗症になる場合も

ワキに大量の汗をかくことと、わきがは全く異なる症状と説明しましたが、ワキガの人が多汗症を併発しているケースは少なくないようです。

汗を分泌する汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺の2種類があります。 いわゆる汗臭さの発生源であるエクリン腺が全身に存在するのに対し、アポクリン腺から出る汗は、エクリン腺から出る汗と違い、タンパク質、脂質、糖質、アンモニア、鉄分などが多く含まれていて、粘性が強く、細菌がつきやすい性質があります。このアポクリン汗腺から出た汗を細菌が分解すると、強い腐敗臭が生まれ、これがワキガのニオイとなります。

ワキガはアポクリン腺の汗が、皮膚の常在菌に分解されることでニオイが発生します。ワキガの人が多汗症でもある場合は、この常在菌によって分解された汗に、エクリン腺から分泌された大量の汗が流れ込みます。

この大量の汗が蒸発する時に、ワキガの臭いを周囲にまき散らしてしまうのです。そのため、わきがの人が多汗症になると、わきがの症状は悪化します。

多汗症でもすべての人がワキガというわけではありません。多汗症は、エクリン腺からの汗が大量に分泌されるだけで、この汗にはニオイいはありません。ワキガのようなアポクリン腺からの汗は分泌されないのです。

多汗症にお悩みの方は

もしあなたが、汗をかくような条件が何も見当たらなくても常に汗をかいてしまう多汗症の症状がある場合は、汗を止める効果の高い制汗剤を使用することをおすすめします。「デトランスα」は今までのどの脇汗商品よりも高い効果があります。ぜひ一度お試しください。